色とりどりで美しく 人懐っこくて愛嬌もある、そんな魅力たっぷりの錦鯉。
せっかくお迎えするなら「~匹MIXセット」とかじゃなくて 1点物の気に入った
錦鯉をお迎えしたいと思う方も多いはず。
1点物は高いものは果てしなく高価ですが、安いものなら2~3千円からネット通販で
販売されていたりします。
極まれに比較的良質な錦鯉がリーズナブルな価格で出ていることもあるので
自分だけのお気に入りの錦鯉を探してみるのも楽しいものです。
今回は自分が今まで1点物錦鯉を迎えてきた中で 参考にできそうな情報を
いくつかまとめてみました!
錦鯉が出回る季節
まずは 季節についてですが、錦鯉は年中販売はされているものの
販売数が多くなる季節というのがあります。
せっかく大切に育てていく1点物を購入するのだから できることなら
数多くの選択肢の中から選びたいものです。
自分はネットで購入することが多いですが 体感としては11~12月の
シーズンと2~3月シーズンが品数が多くなる印象です♪
自分の場合は この季節に数多く出品された錦鯉の中からお気に入りの錦鯉を
厳選してお迎えしています!
たまにオフシーズンにどんどん値下げされていく鯉を見かけますが、
めちゃくちゃ安くなっていても購入はお勧めできません。
錦鯉は小さいうちは質(将来美しく成長するかどうか)は分かりにくい
ことが多いですが 育成していくうちにだんだん質が分かってきます。
質が良く時間と共に美しくなっていく鯉がだんだん安くなっていくことは
当然ですが ありません。
むしろ良質な鯉と分かるとそれ相応の値段に上がっていきます。
備考に「ヒレがちょっと裂けてしまったため値下げ」など記載があるものなら
それが気にならない(展示会に出品するわけじゃなく、かつ 自身も気にしない)
のであれば掘り出し物かもしれません(^^♪
横見にするか上見にするか
初心者が錦鯉を選ぶ時に忘れてはいけないのが「上見」メインなのか
「横見」メインなのかということ。
ネットの販売ページでは おもに「上見」の画像が正面に表示される
ことが多いですが(錦鯉は元々池で上見を楽しむ魚だった為)
最近は水槽で横見を楽しむ方も増えてきています。
鯉によっては上見の印象と横見の印象が全く別物なんてことも良くあることです。
真横からの写真が掲載されているショップはほとんどありませんが
水槽飼育での横見がメインの楽しみ方なら せめて斜め上からの
画像があるショップで横見の印象をイメージしてから購入することを強く
お勧めします!
我が家の3段紅白 上見 ↓
我が家の3段紅白 横見 ↓
超・初心者向け選び方
超・初心者の方に向けて かなりザックリした簡単な選び方。
まず選んではいけないのは 上の項でも少し述べましたが
- キレイなのに異常に安い鯉(病・衰弱の可能性)
- どんどん値下げされていく鯉
- 水槽の奥行より長い鯉
です。 体長は最大でもせめて水槽奥行×0.68位にしておいた方が
いいかもしれません。(60cm水槽の場合 奥行がだいたい30cm位なので
30×0.68=約20cm前後)
良い鯉の選び方でよく言われるのが、
- サシ・キワの良さ(模様の境目の質)
- 質の良いもの(体形が美しく 豊かな肉付き)
- 発色の良いもの(濃いければいいというものでもない)
- 柄のいいもの(それぞれの品種に理想形があります)
などですが 正直初心者のうちはなんのこっちゃです・・
そこで ネットを使ったかなりザックリした選び方として
例えば紅白でいい当歳の鯉を探す場合、ネットの画像検索で
「紅白 当歳 品評会用」などと検索すると質・発色・柄ともに
上質な鯉が沢山出てきます。
もちろんそれらは激高なのでそれらの画像を参考として
特徴が比較的近い鯉の中から納得のいくお値段の鯉を探せばいいかと思います。
飼育頭数は60cm水槽なら小さな鯉3~4匹が限度でしょう。
また 立て鯉と記載されているようなものは屋外の池で特別飼育されている
鯉なので特別料金が加算されています。
品評会を考えている場合や資金に余裕がある場合以外は あえて割高な
立て鯉を選ばなくてもいいかもしれません(立て鯉は金額の上乗せを無視するなら
上質な鯉が多いですが)
超・初心者向け品種について
自身の好きな柄の品種を選ぶのがベストなのは言うまでもありませんが、
その上であえて自分なりにお勧めできる品種を3種類あげるなら やはり
「紅白」「大正」「昭和」になります。
全く意外性のない3品種 いわゆる錦鯉界の御三家と言われる品種ですが、
御三家と言われるだけあってやはり絶大なる魅力を秘めていると感じます。
まずは 安定の人気ぶっちぎり品種「紅白」!
錦鯉と言ったら紅白を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
「ザ・錦鯉」といった感じの代表的な品種です。
美しい白地と鮮やかな緋色のコラボレーションはたまりません(≧▽≦)
夏は色揚げして緋色の美しさにほれぼれし、冬は白地を仕上げてこれまた
うっとりする・・・ 本当に年中見ていて飽きない品種です。
お次は「大正三色」
販売サイトでは略して「三色」とか「大正」とだけ記載される場合もあります。
細かく特徴を述べると色々ありますが、よく似ている「昭和三色」と比較すると
白地が多めの鯉が多い印象です。
墨はポツポツと部分的に入るものが多いような・・・
基本的には頭部には墨が入らない方が良いそうです。
華麗と表現されることも多く、非常に美しい三色模様です(^^♪
最後に「昭和三色」
ショップによっては「昭和」とだけ表記されていることもあります。
上記の大正三色と似ていますが、黒色の面積が大きいものが多く
「鉢割れ」といって頭部に大きく墨が入るものも好まれます。
豪快と表現されることが多く 力強さを感じる三色模様です。
また 変化を楽しむ品種でもあり、他の品種に比べても色の変化が
大きいような気がします。
飼育費は?
品評会を目指したり特別こだわって飼育するのでなければそこまで
費用が掛かることはありません。
初期費用に関しては以前の記事
「(低コスト)水槽で錦鯉飼育♪ 予算別お勧め設備紹介!」で紹介しましたが、
水槽飼育なら1万円以下で飼育設備を揃えることも可能です♪
プラ舟などを使って庭に簡易池を設置したとしても総額1万5千以下くらいで
設置することが可能です!
後は日常の維持費ですが、えさ代の400円と照明・フィルターの電気代
数百円程度です。
お迎え前に準備するもの
水槽飼育の場合
- 60cm水槽 3000円位
- 上部フィルタ 3000円位
- (必要なら)照明 3000円位
- カルキ抜き 500円位
- エサ(水質浄化タイプ)400円位
総計 ¥9900円
庭にプラ船で池を作る場合
- プラ舟 80 3500円位
- 外部フィルター 7500円位
- (必要なら)投光器 3000円位
- カルキ抜き 500円位
- エサ(水質浄化タイプ)400円位
総計 ¥ 14900円
水槽は60cm規格が一番対応商品が多いのでいちばん扱いやすいように感じます。
プラ舟で作る池の場合は水深が浅めの為、夏場の水温上昇には気を付けて
半木陰に設置したり、よしずをかけて直射日光を抑えた方が良いかもしれません。
お迎え直後にすること
人によっては水合わせだけしてそのまま水槽にリリースする人もいるようですが
病気や寄生虫を持っている場合もあるので初めは塩浴をすることをお勧めします。
ショップによっては薬浴+塩浴をお勧めしているところもありますが、我が家では
やや高めの濃度で塩浴をしています。
塩浴について
用意する物
●塩浴用の水槽(飼育水槽で塩浴させることも可能)
● 塩(0.6%)塩の量については以下のサイトを参照 ↓
「塩浴時の塩の量 自動計算」(塩の種類は自分の場合、伯方の塩を愛用)
●エアレーション付きの壁掛けフィルター等
塩浴の方法
1,上記で計算した塩を3分割してラップにくるんでおく
通常は0.5%ですが我が家は駆虫薬の併用をしないので少し高濃度の
塩分濃度にしています。
2,塩浴用の水槽にカルキ抜きをした水を張っていく
3,エアレーション付きの壁掛けフィルターを回す
注、塩浴の場合生物ろ過が効きにくいので、ろ材は活性炭等の吸着濾材
の使用をお勧めします。
(自分が使用しているのはアクアリストなら1台持っていて損はない
簡単ラクラクフィルターです。 フィルター内にエアレーションが内蔵されている優れもの)
4,到着した錦鯉を袋ごと水槽に30分浮かべ水温合わせ、その後 袋の中の水を2/1捨てて水槽の水を2/1入れさらに30分水合わせ(酸欠にならないように注意)
5,水槽内に錦鯉を放つ
6,塩を3/1入れる(かき混ぜずに1か所に山になるようにドバっと沈める)
→塩が時間をかけてゆっくり溶け込むので水質急変ショックを和らげることが
できます。
7,その後30分おきに残りの3/1の塩を順次投下
8,7日間安静に塩浴(飛び出し防止のフタを絶対にすること)
(エサは全く与えず、なるべく暗めの涼しい部屋が理想的です)
9,その後通常の飼育水に戻す際もやはり段階的に塩分濃度を下げていきます。
飼育用水槽で塩浴させている場合は2/1換水し、2週間後位にまた2/1換水で塩分濃度を抜いていきます。
塩浴専用水槽で塩浴している場合は、塩水を2/1捨てて 本飼育用の
メイン水槽の水を2/1入れます。
そこで1時間ほど泳がせた後に錦鯉だけメイン水槽へ移します。
まとめ
以上で1点物錦鯉の選別からお迎えまでの手順は完了です。
いかがだったでしょうか。
この記事の他にもアクアリウム関連の裏技・アイディア等多数掲載していますので
興味があればぜひ カテゴリーの(日常・雑記 > アクアリウム関連)の項を
参照にしてみて下さい。
錦鯉は泳ぐ宝石と言われるだけあって上から見ても横から見ても非常に
美しいものです。
とぼけたような顔も愛嬌に溢れ 人に懐いて寄ってきてくれる様子も
たまりません(*´▽`*)
ネット通販でも1点物なら写真を見て選ぶことができるので
自分の好みにピッタリ合った鯉を探してみるののいいかもしれませんね(^^♪
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