皆さんは「自宅の庭やベランダに錦鯉の泳ぐ池があったら優雅なのになあ・・・」
なんて思うことはありませんか?
しかし、専門業者に依頼すると浄化槽や滝の設置など もろもろ含めて
小さなものでも100~400万円位はかかります( ;∀;)
そこで なるべくお金をかけずに 自宅にある不用品なども活用しつつ
フィルターや滝付で錦鯉も飼育できる池作りにチャレンジしてみました!
総費用も7000円前後と 業者依頼時のおよそ500分の一!!!
(ベランダにも応用できると思います)
(不足していた参考写真を後から撮影しなおしているので多少 写真の時系列がちぐはぐ
なのは勘弁してください(;^ω^))
場所決め・穴掘り
まずは 池の設置場所です。
小さな池なので 直射日光が当たるとすぐに水温上昇して 錦鯉が☆になってしまいます。
かといって完全日陰では鯉達の育成に悪影響が出てしまいそうです。
そこで 我が家では防風兼 健康食材として植えてある桑の木(マルベリー)の
木の木陰に設置することに決めました!
これなら日中かすかな木漏れ日がいい感じで差し込みます♪
池のサイズはおおよそ 130×200くらい。
つるはしとスコップを使って掘り進めていきます!
今回作る池は 生体(錦鯉)を入れるということで 底の深さを2段階にします。
浅いところと深いところを作る理由としては
- 外敵から潜って隠れる場所の必要性
- 万が一水位減少に気づくのが遅れた際にバッファになってくれる
- サイドから水漏れが起こった際に一時的に退避できる
- 水温上昇時に深場があると上層の高水温から逃れられる
などです。
心配性なので いちお2か所の深場とメインの錦鯉 上見用の浅瀬を設置しました!
我が家の下はすぐに岩盤になっているので、あまり深い穴が掘れません・・
穴の深さは 深いところで30センチ、浅い所で15センチほどです。
全体的に浅く感じるかもしれませんが、大丈夫 これで終わりではありません。
後からこの周囲に小石と土で高さ30cmほどの囲いを作っていきます!
後程「プールライナー」をこの石垣の中ほどまで張ることによって 水深を
20cmほどかさましして 完成時の水深は浅瀬35センチ・深場50センチほどで
仕上げていこうと思います。
ちなみにベランダや室内に池を作る場合は「トロ船」の活用がお勧め!
「トロ船」の周りに疑似石や疑似植物などを並べて池風に仕立て上げることができます♪
(錦鯉や金魚を泳がせる場合、底の色は黒色の方が発色が良く、見栄えも良好です)
絨毯・プールライナーを敷く
次に池の底面・周辺に自宅で不要になった絨毯(バスタオルやその他の
ある程度厚みのある布なら可)を敷き詰めます。
これは 水を張って水圧でプールライナー(ビニール製の防水シート)が
底に押し付けられた際に小石や伸びてきた木の根などで破かれて漏水することを
防ぐ目的です。
そして 池の周囲を小石と土で高さ30cmほどの囲い土手を作り、
その上に「プールライナー」を張っていきます。
生体を飼育するのなら色は黒色がお勧めです。
きれいに鑑賞でき、発色も良くなります!
「プールライナー」は池の形状に合わせて折り曲げつつ張っていくうちに
だいぶ面積を消費するので、池のサイズよりも けっこう大きめの物を選んだ方が
無難かと思います。
「プールライナー」を隙間なく敷き詰めました! ↓
待ちきれずにちょっと水を入れてみました (;^ω^)
いい感じで溜まっています!
排水口・石垣設置
そして プールライナーの押さえと風情を出す目的で 池の周囲の土手に
石を積んでいきます。
ここまでくればほぼ全体像は出来上がっているのですが、生体を入れる際に
忘れちゃいけないのが 「排水口」!
これを設置しないと 大雨が降って 池があふれた時などに池のふちから
錦鯉が逃げ出したり、池の上部に後から張る予定の防鳥ネットに鯉が絡まって
☆になってしまう可能性があります。
だいたい池のふちの7~8割の高さまで水位が上昇したらあふれ出るような
高さに設置しました!
作りは簡単で まず排水口設置したい場所の池の周囲の土手をちょうど良さげな
高さまで削り、そこだけ石垣は載せないようにします。
そして100均のステンレス製BBQ金網を半分に折って岩と木で押さえつけただけです(;^ω^)
錦鯉を入れるなら排水口の金網は必須です!
元気いっぱいなので鯉の滝登りみたく勢いよくプールライナー飛び越えて
☆になる子がいたりします( ;∀;)
自作屋外フィルター
めだか程度ならここまでで完了でも十分だと思いますが、金魚・錦鯉を飼育するのであれば
酸素の供給・水質の観点から屋外フィルターも設置したほうが無難かと感じます。
専用の物を購入するとこれまた超高価なので、これも自作していきます!
材料は
- 自宅で使わなくなったゴミ箱
- 水道屋さんからいただいた廃材のパイプ
- シリコンコーキング
- RIO+800(コスパ最強の水中ポンプ)注、周波数50/60Hzをお間違え無いよう
です。
ゴミ箱フィルターを上から見た図です ↓
見ての通りの単純構造で ゴミ箱上部に1か所パイプが通る穴をあけ、
そこへ1か所排水穴をあけた塩ビパイプを接着しただけです。
しかしコレがなかなか大容量かつ簡単構造で掃除も楽ちん♪
揚水用のポンプはコスパ最強と名高いRIO+シリーズをチョイス!
自分はRIO+800にしましたが、屋外池で使用するなら余裕がある方は
RIO+1100くらいでもいいかもしれません。
800では少し流量不足を感じました(;^ω^)
電源は対候性の電気コードを家の外コンセントから取って、地中2~3センチ
に埋めて池まで引いてきました!
そして 水中フィルターの設置(給水口)は こんな感じ ↓
浮遊物の多い屋外の池では ポンプむき出しでは 秒で目づまりしてしまうので
100均の網かごに100均の粗目のタワシをつめこんでその中心に水中ポンプをうずめました!
給水口の設置場所も重要で
- 排水口からいちばん離れた位置
- 浅瀬部分であること
を意識して設置しています。
排水口から離すことで池全体の水がくまなく循環しますし、浅瀬に設置することで
万が一 何らかのトラブルで浄水フィルターが溢れたりした際に
池の水がすっからかんになってしまう危険を回避できます。
排水側のホースの先端にステンレス針金で重めの石をつなぎます。
そしてこのホースの先端を先ほどのゴミ箱フィルターの底へ沈めて
その上に100均の自動車洗車用のスポンジを大量に敷き詰めていきます。
(自動車洗車スポンジは節約アクアリストの間ではけっこうポピュラーな
濾材として有名です)
(注意)、自動車用洗車スポンジは 良く洗って
できれば事前に屋外で3か月ほど水につけてバクテリアを
安定させてから使用するといいです。
下部に沈めたホースの先端からスポンジを通して水が上昇し、塩ビパイプの下にあけた
穴からフローする単純構造です。
屋外に設置するものは何でも あまり複雑化させると失敗することが多く、
このくらい単純な構造が一番失敗が少ないです。
(複雑化の失敗例 ↓ )
当初は池の上部から川を流し、滝まで作っていました!
滝のアップ ↓
しかし これは大失敗 防水コンクリートに防水塗装で仕上げたにもかかわらず
池の水位がぐんぐん減っていく ( ;∀;)
原因は流域を増やしすぎたことによる蒸発でした。
それともう一つ、庭は落ち葉や枯れ枝などが多い為
これが詰まって川が溢れる事件が続発 (;´Д`)
複雑な作りにすると後々が非常に大変ということを学びました☆
結局落ち着いた形が これ ↓
給水口とフィルターを対極の位置に設置し、送水ホースは目立たないグリーンの物を
チョイス。
フィルターは水頭圧を下げて流量を少しでも増やすために 少し土に埋めて
高さを低く設置してみました。
フィルター本体(ゴミ箱)が目立つとアレなので 玄関マットの残骸
緑色の人工芝みたいなやつで隠してみました♪
そして ここでちょっと一工夫 浄化能力を向上させるのと、滝っぽいもの
を諦めきれない一心で フィルター排出口の下にこんなものを設置してみました。
一見ちょっと風情のある流水オブジェ。
しかしこの中には ↓
多孔質リング濾材がぎっしり! メインフィルターと合わせてWで水質浄化を狙います!
流水のチョロチョロ音もいい感じの癒しサウンドになっています(´▽`)
錦鯉お迎え
そして いよいよ待ちに待った錦鯉さんのお迎え!
種類は「銀鱗昭和」と「山吹黄金」と「プラチナ」の3匹です。
元気に泳いでいます (≧▽≦)
深場と浅瀬を行ったり来たりして遊んでみたり
モンステラの葉っぱの影に隠れてみたり
喧嘩もせず3匹仲良く平和に暮らしています(*´▽`*)
まとめ
以上 (超低価格)自宅に錦鯉の泳ぐ池を作ってみた! でした
自宅に錦鯉の泳ぐ池があると本当に癒されます。
庭でなくても 「プラ船」の周りを100均の疑似岩や疑似植物で囲って
壁掛けフィルター、で循環させ、室内に池を作ることも可能なので癒しの
錦鯉池に興味がある方はチャレンジしてみてください(^^♪
ちなみに「錦鯉」自体は1000円前後から通販で販売されています。
おススメは比較的飼育が容易で池に映え、色も単色系の「山吹黄金」がお勧めです。
ちなみにオンライン錦鯉ショップの「綾koiファーム」さんもおススメ!
錦鯉発祥の地『やまこし』で百年を超える歴史のなかで培われてきた錦鯉づくりの伝統と
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室内での池作りには「トロ舟」が最適!
また見に来てね♪