田舎暮らしでとても重宝するアイテム 「草刈り機」。
自宅だけでなく、地域の除草作業時にも大活躍!
だいたい地域の共同作業の時などは草刈り機組と手狩り・草集め組に
分かれたりしますが、正直言って草刈り機組の方が断然楽。
腰をかがめて切れにくい草に悪戦苦闘しつつ鎌を引く必要もないし、
重い青草を運ぶ必要もありません。
草刈り機をぶら下げて軽く左右にスイングしているだけで ガンガン草を
処理していけるので、見た目の「作業に貢献している感」ははんぱなく、
あまり苦労がない割に周囲から感謝されたりします(;^ω^)
そこで 今回はそんな草刈り機のざっくりした使い方や草刈りのコツ
周辺アイテム・役立ち情報などを自分の知っている範囲でご紹介していきます!
まずは 草刈り機本体について
自分が使っているのは主に3機種 「キョーリツ」さんと「マキタ」さんと「丸山」
さん製の草刈り機になります。
まずは自分が一番多用している「キョーリツ」さんの草刈り機
農機の老舗メーカーだけあって信頼性抜群! 10年以上も使用しているのに現役バリバリでガンガン回ります! 運がいいだけなのか分かりませんが、こいつだけは故障知らずです(;^ω^)
ON/OFFスイッチはこんな感じ ↓
至ってシンプル!
アクセルはレバー式。
グリップ式のようにずっとにぎり続けていなくても回転数を維持してくれるので、
手が疲れにくい('ω')ノ
続いては「マキタ」さん。
マキタの草刈り機はどちらかというと電動式に力をいれているような雰囲気。
我が家は超・ド田舎なので 底力と持続性、それに多少の雨天でも使用できるようにと
エンジン式をチョイスしました。
使用してみた感想としては、エンジンフィールは まあ可もなく不可もなく。
独自のアクセルやスイッチの配置は初めは戸惑うが、なれれば問題なし。
ON/OFFスイッチは竿の途中についています。
こちらもシンプルで操作性良好。
そしてON/OFFスイッチの下についているアクセル
興味本位で選んだ棒状ハンドルでしたが(草刈り機の竿部分を直接持つタイプ)・・
これは正直 非常に使いずらい(;^ω^)
同ラインナップにU字ハンドルもあったと思うので、
ハンドル形状は素直にU字型を選んだほうがよさそうです。
ブルーのカラーリングはスタイリッシュでカッコイイ!
最後に「丸山」さん
こちらは 安めのモデルを購入したのですが、コスパ高いです。
ONのスイッチはついていません。
スターターハンドルを引けばすぐエンジン始動するタイプです。
エンジンを切る時だけ手元のOFFスイッチを押します。
エンジンの吹けあがりも良好で、アクセルの形状は一番好みです♪
手を離せばアクセルが戻るので安全性も高いです。
一つ 欠点があるとすれば 標準装備で付属していた肩掛け紐は
やや疲労感があるということ。
自分は「キョーリツ」さんの肩掛け紐を付け替えて使っています。
両肩掛けタイプの肩紐もありますが、やはり一番使い勝手が良かったのは
「キョーリツ」の腰当付き肩紐がベストでした。
(10年以上前に買ったものなので今 市販されているかは不明)
3本並べるとこんな感じ ↓
- 黄色 キョーリツ
- 緑 丸山
- 赤 マキタ
自分は長時間作業にはキョーリツ 通常作業なら丸山を使用しています。
では ここからは実際に使用していく様子です。
まず 燃料の調達ですが、1時間ほどの軽作業であれば、
ガソリンスタンドにガソリン缶持って行って 草刈り機用混合ガソリンを必要量だけ
買ってくるか、ホームセンターで売っている草刈り用混合燃料を買ってくると
いいかもしれません。 (1時間なら1Lあれば十分かと思います)
田舎のガソスタならだいたいこんな感じの2スト用オイルを混合して量り売りで
販売してくれます。
自分の場合は、住んでいる地域が年中温暖な地域なので草刈り頻度が
半端なく、マシンの使用頻度も高いので よりストレスフリーに草刈り
するために混合用のオイルにもこだわっています。
自分で買ってきたオイルを混合容器 ↓
でレギュラーガソリンと混ぜて自家製混合油で回しています。
草刈り機メーカー丸山さんから出ている混合オイル ↓
パッケージに乗っている通り非常に煙の少ない良質なオイルになります。
ちょっと割高ですが 煙たいのが苦手な方なら超おすすめのオイルになります!
通常ヘビーユーズしているのはこちらの「ハスクバーナ」のLS+。
自分がいままで試してきたオイルの中でも断トツでお勧めできる逸品。
明らかにエンジンの調子が良くなります♪
以前紹介した「カヤックに超小型エンジン搭載」の2ストエンジンでも
エンジン出力UPに貢献してくれたお気に入りのオイルです!
ちなみにケムナイト同様に煙も少ないです。
そして オイル同様に大事なのが、ヘッドの選定です。
一般的には ↓ のような「刃」タイプを使うことが多いかと思います。
「刃」のメリット・デメリットは
メリット
- 切り始めはメチャクチャよく切れる
- 刃が尖っているうちは比較的低回転でも作業できる
- 比較的飛散物が少な目
- 刃が尖っているうちは切れにくい植物もスパッと切れる
といったところでしょうか
デメリットとしては
- しばらく作業すると切れ味が悪化してくる
- チップが摩耗し切ると切れ味が絶望的
- 石などにぶつけると強く弾かれてだいぶ危険
など。
「刃」の場合はチップが飛んだり、摩耗した状態だとほとんど切れず
作業効率が劇落ちするので早めに交換することをお勧めします。
高価な高耐久性の刃も売られていますが、初心者のうちは安いまとめ売りの
刃をちょくちょく取り換えた方がずっと効率的な気がします('ω')ノ
刃の交換は簡単で
1,まず 草刈り機のヘッド(刃のついている方)を地面側を上にして
ひっくり返す。
2,真ん中のねじを普通のねじとは逆方向(逆ねじになっているので)に
緩めて外す。
3,安定板とその下の丸い抑えも外す。
4,あとは 古い刃を外して 新しい刃を取り付けるだけです。
この際、チップの向きには気を付けてください、必ず回転方向と合った方向で
取り付けないと切れ味が悪くなります。 (下の写真の向きでセットします)
新しい刃を乗せたらあとは先ほどと逆の順で取り付けていくだけです。
以上で 刃の交換は完了ですが、この時注意したいのが 安定板のスレ。
安定板が摩耗しすぎて壊れてしまうと 締め付けねじが摩耗し始めます。
ネジの角が擦り切れてしまうと刃の交換が不可能になってしまうので
要注意です。 ↓
そして 障害物が多い場所などで重宝するのが「ナイロンコード」タイプのヘッド。
ナイロンカッタータイプのメリット・デメリットは
メリット
- 障害物周辺でもチップ飛びの心配なくガンガン刈れる
- 一定の切れ味が持続する
デメリット
- 新品時の刃と比べると切れ味が劣る
- 高回転で回す必要がある
- 飛散物がすさまじい
- 太いススキや繊維質な草は切れにくい
一見するとデメリットが多く使いずらそうですが 自分はこちらのナイロンカッタータイプ
の方が多用しています。
障害物や凸凹地形の多い地域では断トツで使いやすいかと感じます。
飛散物は厄介ですが、完全防備で作業にかかれば あまり気にすることなく
作業に専念できます。
切れ味は新品の刃には劣りますが、一定の切れ味が永続します。
構造上 刃タイプのように切れ味が悪化していくことはありません。
ナイロンカッターは回していくうちにナイロン紐が短くなっていくので
短くなってきて刈りにくくなってきたら、エンジンを回転させつつ ヘッドを
地面に軽く「ポンッ」と打ち付けると 遠心力でコードが伸びてきます。
最終的に巻いてあるコードを全部出し切ったら 新しいコードを巻きなおします。
手順としては
1,メーカーによって多少の作りの違いはあるかもしれませんが、
自分の使っている物は まずナイロンカッター本体のコードが巻いてある部分を
横のストッパーを抑えつつ引き抜いて分離します。
そして 新しいコードを草刈り機本体よりちょい長いくらいに切断します ↓
(ちなみに このスペアコード、いろいろな製品が出ていますが 技巧の凝ったものよりも 重量があって太いもの「角型で3mm位」がいちばん使い勝手がいいように思います)
2,そして 二つに折り曲げてド真ん中を強く曲げ、折りあとをつけます。
3,そして 先ほど分離したナイロンカッター本体のコード巻きパーツの
スリットと穴が一直線になるように回して そこへナイロンコードを通します。 (下図 参照 ↓ )
4,紐を折り目を付けた部分まで引っ張って ちょうどど真ん中で止めます。
5,巻き取りパーツの先端(地面にぶつけて紐を出す部分)を強めに押さえつけつつ
巻き取り方向に回してナイロンコードを巻いていきます。
このくらいまで巻いたらOKです ↓
あとは 本体へセットすればセット完了です!
自分が草刈りをする際の装備は ↓
大げさかと思われるかもしれませんが 「防毒マスク」!
これ 長時間作業の際は特に おすすめのアイテムです。
というのも 2ストエンジンの排気ガスは体にすこぶる悪く、喉も傷めやすいので
これがあるとだいぶ楽になります。
喉の弱い自分は 2時間以上の作業なら明らかに喉の調子が違いが出てきます( ;∀;)
そして顔面への飛散物をガードするシールド!
透明樹脂シールドが最強ですが、真夏は熱気がこもって暑すぎるので ネット
シールドと付け替えて季節で使い分けています。
軍手は手の甲側も厚手のものがベスト。
飛び石がよく当たるのでダメージ軽減に貢献してくれます!
そして ちょっと長めのスポーツタオル。
これは 首にぐるぐる巻きつけて 蚊・飛び石・紫外線 対策として重宝します。
夏場は水に浸して気化熱冷却用としても使えます!
そして ボディの大半をガードしてくれる 「草刈りエプロン」。
汚れや飛散物をガードしてくれ、メッシュ構造なので比較的涼しいです。
ただ前面のポケットはすぐ壊れるので物は入れない方が無難です(;^ω^)
そして ナイロンカッター使用時に特におすすめなアイテム「防音耳栓」!
ナイロンカッター使用時は回転をガンガンあげて刈るので長時間作業時は
耳が痛くなります。
そこで この耳栓があればだいぶマシになります。
あと、たま~に小石が耳穴に飛び込んでくることがあるのですが、それも防いでくれます♪
そして 必ず必要な長靴。
特にナイロンカッター使用時に普通の靴を使おうものなら草や土が大量に付着して
阿鼻叫喚な状態になってしまいます( ;∀;)
あとは 帽子・作業で汚れてもいい服(できれば作業服)といったところでしょうか。
ここからは実際の作業です。
まずは 「刃」の使い方から
基本的に草刈り機は右から左へスイングするときに刈ります。
この時ヘッドの刃で刈りはらった草を右から左へはらい寄せていく感覚です。
この際 上の写真のように 少し刃を傾けると安定板が擦れずに長持ちします。
長い草などは一度で切るとヘッドに絡みついてくるので、上・中・下 と
三分割くらいにして切断するとはかどります♪
切れにくい頑丈な草などは1スイングで振りぬこうとせずに 2~3回 チョコチョコ
当てて削りきった方がよく切れます。
続いて 自分がよく使うナイロンカッター!
田舎の障害物多めの地形には最高のヘッドだと思っています!
こんな感じで 石の多い凸凹地形や(飛び石がくるので厚手の作業着+完全防備は必須)
木の根っこが入り組んだヤブでも (ビフォー ↓ )
(アフター) こんな感じで楽勝です♪
さらには 芝生の間から生えている草だけ刈りたいときも 回転数を抑えつつ
芝生の上をなぞるように払えば 草だけ切断することも可能です(^^♪
ナイロンカッターの使い方は 切れ味を良くしたいときは回転を上げ、 逆に慎重に
行きたいときは回転を下げて刈る。
刃と同じく右から左へスイングするときに刈り取っていきます。
ススキのような強靭な草は 無理に切ろうとせず そこだけ手刈りで済ませた方が
早い場合もあります(;^ω^)
ちなみにナイロンカッターの場合は 刃のように草を左方向へ寄せることはできません。
四方八方に飛び散ります( ;∀;) 汚したくない物は先にかたずけておいた方が無難です。
もちろん自分にもすごい勢いで小石などが飛んでくるので 厚手の作業着があると
安心です。
真夏の作業時は厚手の作業着は地獄ですが、自分は早朝に作業するか もしくは
頭から水をかぶってびしょ濡れの状態で作業します。
この方法は意外と快適で 見た目はアレですが、炎天下のもとでも
少し涼しいくらいです(^^♪
以上が簡単な 刈りはらい作業の説明でした。
そして 作業が終わったらかたずけとメンテナンスです。
我が家では基本的に 洗って 干して オイルを吹き付けるでけです。
(きちんとした正しい方法ではないかもしれませんが、この方法で10年以上正常に
動作しています)
まずは エンジンが良く冷えてから細部や手の届きにくいところに
「パーツクリーナー」を吹き付けます。
5分ほどおいて ホースで勢いよく水をかけて洗い流します。
竿部分のように簡単に洗える部分はタワシでサッと洗い流します。
そして 陰干しし、CRC556スプレーを軽く全体に振って完了です。
あとは たまに時間のある時などは簡単なメンテナンスをしてあげます。
簡単なメンテナンス まずは 大事なヘッド部分から
ナイロンカッターや刃を取り外すと見えてくるこの円盤状のパーツ。
これを外します。 (上に引き上げるだけです)
そしてその下の丸いパーツも外します。(上に引き上げるだけです)
そして 現れた部分にグリススプレーを吹き付けて、いまと逆の順序で
再び組み立てながら各パーツにグリーススプレーを吹き付けていきます。
あとは 年に1~2回ほどキャブレターを掃除します。
手順は
まず草刈り機のエンジンを少し回してエンジンを温めます。
その後、いったんエンジンを停止させて 草刈り機の横の部分
(空気吸いいれ口になっています)をあけます ↓
そして もう一度エンジンをかけ、吸気口の部分にキャブレタークリーナーを
吹き付けます。
きちっと穴の奥へ向かって吹き付けます。
すぐにエンジンが止まると思うので、またエンジンスタートさせ エンジンがかかったら
また キャブレタークリーナーを吹き入れます。
これを3~4ターン繰り返したら終了です♪
エンジン内が清掃されて気持ちのいい吹けあがりが復活します!
以上が 田舎暮らしの必須スキル 草刈り機の簡単な紹介と使用法・メンテナンス
でした。
草の多い田舎では手で刈るよりも圧倒的に作業効率がいいので1台所有していると
とても重宝することかと思います♪
(田舎の草刈りで圧倒的に重宝するエンジン式 パワーと耐久性がうり ↓ )
(家庭での小規模な草刈りならメンテの楽な電動式でもいいかも ↓ )