果樹栽培というと あまり家庭で楽しむイメージがないかもしれませんが、
樹種によっては意外と簡単に栽培できて管理コストもかからないものがあります♪
初心者向けとしては レモンやミカンなどが良く紹介されていたりしますが
自分はイチジクの方がハードルが低く、始めやすいように感じます。
理由としては
1,挿し木成功率が飛びぬけて高い(自分の経験では90%以上)為、
ヤフオク等で安い物なら¥50円から販売されている挿し木用枝で始めることができる。
2,土もそこまで神経質にならなくても育つ。
3,半日陰でも育つ
4,ベランダで鉢栽培でもよく育つ(自分も鉢栽培しています)
などがあげられます(^^)
こんな感じの ↓ 大苗を購入すると 数万円かかることもありますが、
同じ品種でも挿し穂から栽培すれば50円からスタートできる!
コスパ良すぎです♪
では ここからはもっと詳細に自分が育てている品種や魅力おススメ等
紹介していきます(^^♪
お勧め品種と特徴
わが家で栽培している品種 ↓
- ショートブリッジ
- セレスト
- シュガー・セレスト
- バナーネ 別名(バローネ・ロングトゥード)
- ゼブラスイート
- ヌアールド・カロン
- 桝井ドーフィン
- ビオレソリエス
- ゴールドフィグ(金日果)
- ホワイトイスキア
- リサ
- 一才イチジク
この中で自分が一押しのベスト3をあげるなら
1,ホワイトイスキア(初心者におススメ!)
【特徴】
◎ 超豊産性
◎ 耐病性あり
◎ 樹勢が非常に強いのにコンパクトに仕立てることも容易
◎ 皮ごと食べられる
◎ 最短1年で収獲!
2,シュガー・セレスト
【特徴】
◎ とにかく挿し穂の生育が早い!
(上記の我が家の栽培品種の中で最短で根付きました。
挿し木してから芽が動き出すまでわずか6日!
最初の難関、挿し木の活着率はぴか一でした。)
◎ 15~23g程度のかわいい超・ミニイチジク
◎ ねっとり濃厚な味わい
3,ヌアールド・カロン
【特徴】
◎ 驚異の糖度30度! (激甘品種) 樹上のケーキの異名あり
◎ 味わいも濃厚
◎ 皮ごといける
◎ 豊産性
といったところ。
☆ちなみに育て方の問題かもしれませんが、
◎ ビオレソリエス
◎ ゴールドフィグ
◎ バナーネ
の3種類はいつも極端に発根が遅いです・・
成功率No1のシュガー・セレストが最短6日で成功するのに対して
この3種は最低2週間程度かかります・・
(条件は室温20℃一定・挿し木専用土・湿度高め・用水はメネデール使用)
【参考】 我が家の挿し木 挿してから芽が動き出すまでの日数 ↓
- シュガー セレスト 6日
- ヌアールドカロン 7日
- 桝井ドーフィン 8日
- セレスト 10日
- 一才イチジク 10日
- ホワイトイスキア 11日
- バナーネ 12日
- ゴールドフィグ 13日
- ビオレソリエス 13日
我が家の植え付けノウハウ
続いて我が家の植え付けの ちょっとしたコツなど御紹介♪
まずは 用土ですが、ここはアレコレ画策せずに素直に
市販の「挿し木専用土」が一番発根率いいです。
迷わずホムセンで専用土を買いましょう!
【コツ1,】ひと工夫加えるのは鉢の方。
プラスチック鉢の側面にスリット(隙間)をあけていきます。
こうすることで
◎ 最大のリスクである根の窒息(根腐れ)を防止する
◎ 土中の酸素量向上による根の成長促進
◎ 鉢底軽石・スノコ不要化による鉢内用土量の最大化
が狙えます。
ちなみに 自分は鉢底にも追加で穴あけをして水はけ・気層の入れ替え
の最大化をはかっています(^^)
(スリットをあける方法)
● 一番簡単なのはグラインダーでサクッといく方法。
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厚さ3mm程度のディスクを使用すると 良い感じのスリットが完成します♪
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↑ 削った後は熱で溶けた "バリ" がはみ出しますがスリットをあけた後、数分
おいてから 手でグニグニやると簡単に剥がれます。
● グラインダーがない場合は、比較的柔らかくて 薄めのプラ鉢を用意して
カッターナイフで穴あけすると良いです。
【コツ2,】
挿し穂を3時間メネデール100倍液に浸し→挿し木後の潅水にも
メネデール100倍液を使う。
ここまでは普通ですが コツはこの後、
100均の霧吹きにメネデール100倍液を入れておいて
気が付いたタイミングで "シュッシュッ" と穂木に吹きかける。
(理想は 朝・夜ですが、できるタイミングでかまいません)
こうすると芽吹きの勢いが若干良くなるような気がします(^^♪
【コツ2,】
新芽が動き始めたら 潅水・霧吹きに使っていたメネデールを "リキダス"
にチェンジ!
メネデールは発根や挿し木初期の元気つけには最適ですが、
発根後の初期育成には活力剤 "リキダス" に切り替えた方が
その後の勢いが格段に違ってくるように感じます。
(注意、根・葉が出たからといって いきなり肥料を投入すると
肥料やけ で枯れることが多いので 自分は成長初期は肥料ではなく
リキダス等の活力液を使用しています)
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この方法で 1週間~2週間でこんな感じに新芽が動き始めます♪ ↓
なぜか 葉っぱより先に実が出てきた「ホワイトイスキア」さん (;^ω^)・・・ ↓
(追加情報)
ヤフオク等で届いた挿し穂は枝を切っただけの状態で届くことがおおいので
ここでひと工夫加えると成功率がUP!
◎ きれいな水をはったバケツと切れ味のいいカッターを用意し、
水の中で根元の3mmほど上を斜めにスパッとカット。
(発根する切り口は組織が壊れないよう鋭利にキレイにカットして、
樹皮直下の薄い緑色の部分の面積が広いほど成功率がUPする気がします)
◎ 枝の上部には念のためカルスメイト(傷口保護剤)を塗る
◎ 挿す際は枝と同程度の径の穴を事前にあけておいてから挿す。
(差し込む際の土との摩擦で切り口が傷つかないように)
愛用している園芸資材
◎ メネデール 主に発根促進や樹勢回復目的で使用。
通常の水かけ時にも元気づけで使用できて便利♪
(発根促進剤で有名なルートンはホルモン剤なので人体への影響が心配)
◎ カルスメイト 枝を切った後の傷口には とりあえずコレを塗っておくと安心。
枯れこみや乾燥防止 傷口の保護に。 (類似品にトップジンがありますが
殺菌剤が入っているので 無農薬栽培志向の自分はカルスメイトを愛用しています)
◎リキダス 主成分のコリン、フルボ酸、アミノ酸、に加え カルシウム、鉄、
銅、亜鉛、モリブデンなど 通常の肥料の主成分 窒素・リン酸・カリ
"以外" の有効成分が集合している活力液!
有名商品だけあって 効果を実感しています(^^)
発根して間もない苗の成長促進には非常に重宝しています!
通常の水かけ時もリキダスを混ぜてあげるとシャキッと活力がみなぎって
くるように感じます♪
まとめ
低コストで発根させるところから始められて 栽培難易度も低く、
しかも結実までの育成年数も1~3年と短い。
コレクション性もあって 鉢植えでコンパクトに仕立てることも容易なので
ベランダガーデニングにも最適!
自分で一から育てた果実を収穫して味わう楽しみは格別です!
興味があればぜひ試してみて下さい!
◎最初の1本は「シュガーセレスト」あたりがお勧めです♪
【シュガーセレスト】
- 矮性で小型に仕上がる
- 小さくて甘いミニイチジクが沢山実る
- 挿し穂の活着率が抜群(6日で芽が出始めました)
- ベランダなどの半日陰でも育つ
【ちなみに発根後、育成鉢への植え替え時 コツ】
コツ 1, 用土は培養土に硬質赤玉土の中粒を3割混ぜる
(イチジクは草花類より通気性を好むようです)
コツ 2, カキガラ有機石灰を規定量より若干多め1.2倍ほど混ぜ込む
(イチジクはアルカリ寄りのPHの方が育ちがいいようです)
コツ 3, ニーム核油粕を規定量計って3/2を鉢底付近に、3/1を鉢の上部に入れて植え付ける
(ニーム核は通常のニーム油粕の4倍 有効成分 アザディラクチンが含まれ、
天然有機肥料でありながら防虫効果がある優れものです!)
コツ4,いきなり大きな鉢に植えずに 初めは6~7号(直径18~21cm位)
のスリット入りロングポットがベストです!