神園芸資材、いきなり結論から言うと「米ぬか」のことです。
園芸をかじっているひとなら「なんだ 米ぬかか 聞いたことあるよ」と
なってしまわれるかもしれませんが 実際に使ってみると
想像していた以上に使える資材でビックリします( ;∀;)
今回はそんな「米ぬか」を実際にしばらく使ってみた感想・メリット・デメリットを
ちょっとした裏技も交えつつ紹介していこうかと思います♪
米ぬかの活用方法♪
まずはザっと米ぬかの活用方法を
1,直接まく → 有用微生物増加・土壌改良効果
(窒素飢餓などを示唆する意見も見受けられますが、おそらく
撒く量次第かと思います。 自分はかなり薄く 少し土の上に白く見えるか
見えないかくらいの濃度で撒いていますが 植物の状態は非常に良好です)
2,他の有機物資材と混ぜて発酵させ、ボカシ肥料として使う
(今回紹介するのは主にこちらの方法になります)
実際使ってみた!
まず、実際の活用にあたって「米ぬか」の入手方法ですが
精米所によっては無料かタダ同然の低価格で販売されていることが
ほとんどのように思います。
自分の住んでいる小島では全く販売が無かったので
通販で大量にまとめ買いししました(;^ω^)
米袋にギッチギチに圧縮された状態で届きました('ω')
【まずはそのまま蒔いてみる】
まずは最も簡単な方法 "そのまま蒔く" をやってみました。
ロンガンとフェイジョアの花壇へ
厳密な使用料は分からなかったので初めはこれくらい撒いていました ↓
お次はモリンガとピタンガの根元にも・・・
さらにイチジク・柿・キンカン等の鉢物にも
(根に影響が出ないように 念のため根から遠い位置に撒きました)
撒いた後、経過観察中に少し心配だったのは地熱が少し上昇していたこと・・
やはり微生物の活性化能力は非常に強いようです(;^ω^)
熱帯系の植物は生命力の強いものが多いので 特に目立った害は有りませんでしたが
直で撒く際はこの半分ほどの量がちょうどいい感じかもしれません☆
撒いて4日もしないうちに地温が上昇し、白い "糸状菌" といわれる菌が発生しました。
噂には聞いていましたが物凄い発酵力です(≧▽≦)
【ボカシ肥にして活用】
次はボカシ肥にする方法。
これが今回いちばん紹介したかった方法です(^^♪
わが家では料理や食事の時に出る残飯を発酵させて生ごみ堆肥化させる方法を
試してみました。
結果から言うと大成功!
生ごみを出しに行く手間から解放され、しかも植物元気♪
家庭菜園の土も見る見るうちに肥沃なフカフカの土に!
アセロラの木も次々開花し、毎日収穫することができました!
良質な発酵を促進するために大活躍したのは以前からちょいちょい
活用していたEM活性液☆
(届いた米ぬか30kgと自家培養のEM活性液 ↓ )
◎ まずは堆肥を作る場所ですが 我が家では腐敗質で肥沃な土を好む品種の
パパイヤの根元で作ることにしました。
これなら発酵中に流れ落ちた有機成分は そのままパパイヤの肥料として
余すことなく活用されます(^^♪
ちょうど台所の窓の横なので料理で出た生ごみを窓からポイポイ投げて
山積みに☆
◎そこへ米ぬかを投入!
量は適当(;^ω^)・・・ とりあえず3Lほど使ってみました。
◎振りかけるだけでも十分 発酵するそうですが念のため今回は軽く
かき混ぜました。
◎そして上からEM活性液を振りかけます。
我が家は活性液を大量に培養していて出来上がった生ごみ堆肥も
菜園中に拡散する予定なので原液のまま注ぎましたが、
基本的には1000倍に薄めて使用するくらいが適量だと思います。
(10Lジョロ満タンの水に対してEM液はペットボトルのキャップ1杯くらい)
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注意、EMは生きた菌なので使用する水は1日以上汲み置きして
カルキを抜いた水が良いようです。
(水道水中のカルキの殺菌作用でEM菌が弱る為)
最後に上から土をかぶせて完了!
2日ほど経って地温が上昇していたら発酵が進んでいる証拠。
我が家の場合も土に指を突っ込むと明らかに暑く感じるほど
温度が上昇していました(≧▽≦)
反省点としては、もう少し植物の根っこから離して作った方が良かったかもしれません。
もしかしたら発酵熱で根を痛めてしまったかも( ;∀;)・・・
(2週間後切り返しの様子 ↓ )
気温が高かったこともあり、ほとんど分解されていました。
種や卵の殻は分解が遅いようです(;^ω^)
まとめ&裏技
書籍やネットの情報である程度は分かっていたつもりですが、
実際にやってみて本当に物凄い発酵力で驚きました('ω')
土壌改良に効果的なのもうなづけます。
発酵 → 堆肥化 が早いので生ごみのニオイもほとんどなく
けっこう雑に作っているにもかかわらず 今のところ腐敗化することもなく
順調に生ごみリサイクルによる土壌改良が実現しています!
【最後に裏技というか米ぬかと相性ばつぐんの資材紹介】
ちょっと自分なりに色々工夫する中で米ぬかと併用すると
土壌改良効果資材を大いに発揮してくれる資材を
発見しましたので2つご紹介!
1,自家培養 自分特製EM活性液
上の項でも出てきましたが まずご紹介したいのが 「EM活性液」。
製造過程での失敗が少なく、培養した活性液は さらに
1000倍に薄めて利用できるので非常にコスパのいい資材になります♪
おススメの使い方は
1000倍に薄めたEM活性液で湿らせた米ぬかを
こぶし大に丸めて1m感覚位で土中に埋める方法。
埋めた場所が有用菌の基地みたいになって
長期間にわたって土壌改良効果が持続
しているような気がします。
【材料】
- 糖蜜 50ml
- EM1 40ml
- ダシ用の魚粉 5g
- カルキを抜いた水 2l(材料を投入する際、溢れないように材料でかさましする分は捨てます)
これら上記の材料を2Lペットボトルに入れて良く振って
あとは2~4週間ほど日陰に置いて 時々ペットボトルが膨れるので
ガス抜きをしてあげるだけです。
(ガスの発生が急速に治まってきたらだいたい完成しています)
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2,自家培養 自分特製ミネラルPSB液
お次は光合成細菌資材であるPSBの自家培養版!
市販のPSBを毎回買っていると出費がかさみますが、
これもまた自分で培養して増やすことができます。
土中の菌の多様性といった意味でEMと合わせて使い 相乗効果を狙っています☆
こちらも効果的な利用法は
1000倍に薄めたPSB培養液で米ぬかを湿らせて 握りこぶし大に丸め、
1m間隔で土中に埋めて使用します。
【材料】
- 糖蜜 20ml
- PSB濃縮液 30ml(普通のPSBなら60mlで)
- ダシ用の魚粉 10g
- エビオス もしくは 強力わかもと) 5粒
- カルキを抜いた水 2l(材料を投入する際、溢れないように材料でかさましする分は捨てます)
- サラダ油 3滴
上記の材料を2lペットボトルにいれて良く振ります
光合成細菌の場合はEMと逆で良く日の当たる場所に置きます。
あとは2~4週間ほど日陰に置いて 時々ペットボトルが膨れるので
ガス抜きをしましょう。
ほんのりドブのようなニオイがしますが、それでOKです。
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タダ同然の激安資材で非常に使える園芸資材である「米ぬか」
ぜひ活用してみて下さい(^^♪