愛犬との水上さんぽ用にと足漕ぎカヤックを購入。その後パドルホルダーや
犬用の日よけキャビンなどカスタムを楽しんでいたわけですが、
「現段階でも機動力の高い足漕ぎカヤックをさらにスピードUPする方法は
ないだろうか?」 「水上をもっと自由自在に遠くまで走り回りたい!!」
だけどダルいのはいや (;^ω^) そんなことを わがまま根性丸出しで
考えていたわけですが、ふと思いました船舶についているようなエンジンの
ちっちゃいやつを カヤックに付けてみたらどうだろうか?
そしてネットでいろいろと検索をかけてみたところ・・・
ありました! 1.2馬力の超小型船外機「ジェイモ SP-1 PLUS」!
さっそく購入して カスタム開始!
今回は足漕ぎカヤックのエンジンマウント・カスタムの様子と走行レビューを
紹介していこうと思います(^^)/~~~
待ちに待った超小型エンジン「ジェイモ SP-1 PLUS」ポチってから1週間ほどで
届きました(^^) 普通の船外機のゴツイイメージと違って、だいぶコンパクト!
他の小型ボート用の船外機はどれも10数Kg以上なのにジェイモは なんと5Kgちょい
なぜなら、ベースのエンジンが国産の草刈り機のエンジンを転用して作られて
いるからです。ということは つまり面倒な塩抜き作業やオイル交換も一切不要!!
めんどくさがりな自分にはもってこいの逸品です♪
しかも2ストエンジンなので小排気量の割に高出力! たかが1.2馬力と思われる
かもしれませんが、船舶ではなくカヤックに付けるので十分すぎるほどです(´▽`)
ひととおり説明書を読んだところで カヤックに取り付けるためのマウントの
製作を開始!
まずは 安易な考えで製作した試作 1回目 ↓
リラックスチェアーの後ろに木を固定して、エンジンについている固定用クランプ
で挟み込んで サイドにマウントするスタイル!
結果・・・・ひたすら左方向に旋回してしまう (;´Д`)
動力がサイドにあるのだから当然といえば当然なのですが、ハンドルで調整すれば
何とかなると思っていましたが、おもいっきり右へ舵を切るとようやく直進するレベル・・
当然右折はできません( ;∀;) ってことでサイドマウント案はボツに・・・
やはり少し面倒でも メジャーな後方マウントを検討することに
後部で設置できそうな場所を探してみるのですが 木を固定できそうな
パーツがない (;´Д`) しかも後部の中央付近に付けると足漕ぎ航行時用の
方向転換用ラダーと干渉してしまう・・
そこで 思い切ってカヤック本体に穴あけ 防水加工して無理やり取り付けることに。
エンジンの力が加わるところなので念のため5か所を極太のステンレスボルトで固定!
防水と耐震動・耐衝撃の為に 裏表共に厚めのゴムクッションを挟み込みました ↓
小さなメンテナンスホールから手を突っ込んでの作業だったのでけっこう
時間かかった・・・(;^ω^)
エンジンクランクで挟み込む部分は 船体とラダーに干渉せずに なるべく
中央になるようにギリギリのラインで調整しました☆ ジャストフィット ↓
それから こちらは水面の空気巻き込み防止&水の流れを整えてスピードUP
させる「スピードプレート」! ↓ スクリューの上部に取り付けます。
こちらも忘れちゃいけない排気ガス対策♪ 快適な水上ツーリングも排気ガスまみれでは
台無しです ( ゚Д゚) ジェイモの排気管はデフォルトでは超短くてカスタムしようがない
ので延長してから曲げ加工することに。 そこで活躍したのがトイレタンクの給水管
として使われる「フレキシブルパイプ」! グラインダーで適当な長さに切って、
排気口に付けたらちょうどピッタシ♪ カヤックの後ろ方向へ曲げて ステンレスビスで
止めて完成! 船速が出ればエンジン ガンガン回しても後方へ勢いよく排気するので
排気ガスを吸わなくてすむハズ!
そして船速アップと快適な航行に大切なのが ロンググリップ!
エンジンを後ろにマウントして自分も後ろに乗ると思いっきり重量バランスが
崩れます・・後ろが大きく下がって船の腹で水を受けてしまい、ブレーキかけながら
アクセル回してる感じになってしまいます( ゚Д゚)
そこで考えた対策がグリップの延長。
近くのJAの農機具修理屋さんに相談してみたところ、5000円という格安の値段で
簡単に伸ばしてもらえました! しかもアルミ製のロンググリップ(^^)/
これでチェアーの後ろの凸部分(ほぼ中央部)にこしかけてリラックスした姿勢で
航行できます。しかもカヤックが水平になるので抵抗も少なく船速も出るハズ!
続いては航行用の旗。 簡単に付け外しできて高さ調整できるように工夫しました。
まずはペットボトルに小さな釣り竿を突っ込んでそれを船体のロッドホルダーに
さして角度を決めます。 その角度を維持しつつ「シリコンシーリング」を注入!
これで 付け外し可能で、高さ調整も簡単なポールの完成です♪
竿の穴にカラビナを付けて航行用の旗とダイビング時用の「国際信号旗」を
簡単に付けかえられるようにしました。
ちなみに旗にもひと工夫。無風時は旗がしおれて見えにくくなってしまうので、
ピアノ線とハトメを使って停泊してダイビング中でも旗が ピンっと張って
見えやすくなるようにつっかえを作りました!
そしていよいよ2回目のテスト走行! 念のため足漕ぎユニットと手漕ぎオール
も積み込んで準備万端!!
旗も2枚とも掲げて気合十分! なぜか困り顔のプリンさんたちを乗っけていざ出撃!!
まず乗り込んで気づいたのはバランスの良さ! 船体がイメージしてた通りに
ほぼ水平になっています! スタートロープを引きエンジンをかけてゆっくり
アクセルを握りこんでいきます・・・動いた!!しかも今度は真っすぐに!!
アクセルを開くと2ストの特徴である力強いレスポンス!
グングン加速していきます(^^)/~~~ 足漕ぎよりもずっと早い!
大成功です☆ 朝の涼風を受けながら水面を面白いように進む進む($・・)/~~~
アクセルを握りこむと心地よく跳ね上がるエンジンの鼓動が最高!ストレス爆散!!
エンジン停止中はエンジンルームがピノ君たちの遊び場です。
ちなみにロッドホルダーに竿を立てて糸を出して、エンジン回せば
海上ツーリングを楽しみつつ 流し釣りができます♪
自分が操舵室の後部座席で操縦中はピノ君がリラックスシートを独占♪
スピードプレートの位置もバッチリ。水面ギリギリですが、走り出すと
いい感じに沈み込んでギリ空気を吸わない位置になります。浅瀬でも問題なく
走りまわれます♪ 今回は比較的浅い所でワームの流し釣りをしながら
海上ツーリングを楽しみました ↓
流し釣りを楽しんでいると大きな岩!? が流れてきました・・
はじめは発泡スチロールかと思いましたが けっこう重量級の岩!
よく浮いてるなぁ 衝突しなくてよかった・・・
そのあとはシュノーケリングポイントへ!
だんだん引き潮になってきました、普通の船舶やボートだと座礁してしまう水深ですが
エンジンカヤックの船体の沈み込みは驚きの9cm程度!! ↓
船外機のプロペラの高さも限界まで高くセッティングしているので座礁することも
ありません。水深30cm程度の浅瀬も余裕で航行♪ 海上に死角なし!
海底のサンゴ礁が透けるほどの浅瀬もスイスイ♪
普通のボートでは絶対不可能です。さらには ↓
海底すれすれの浅瀬でも( ;∀;) もう潜らなくても海上からサンゴ環礁できちゃいます♪
水面から熱帯魚を観察しているプリンさん。楽しんでくれたかな?
その後はエンジン吹かして だいぶ離れた所にある枝サンゴの群生地に
遊びに行ってみました! 遠距離でもエンジンのおかげであっという間 (^^)
巨大な枝サンゴ群、太陽が当たると黄金に輝いてそりゃもうキレイ!
隙間をのぞくと小さな熱帯魚が休憩しています(#^^#)
飼い主が潜水中はピノ君が見張り番! 他の船が近づくと教えてくれます♪
いちお遠くからでも この付近に潜水中の人がいることを警告するための
ダイビング用「国際信号旗」を掲げています。
変なブロックが所々に落ちていました。何かにつかうのかな?
シュノーケリングをしていると大量の熱帯魚に囲まれてまるで竜宮城のようでした♪
こんなにたくさん魚いるのに今まで一度も釣れたこと無いんだよなぁ・・
まとめ
今回のエンジンカスタム 結果は大成功でした(#^^#) 想像以上のパフフォーマンス!
「スピードプレート」も本来の用途とは少し違いますが、座礁対策で水面ギリギリに
セッティングしたスクリューの空気巻き込み防止効果を発揮し
大いに役立ってくれました。
後方へ伸ばした排気管もうまい具合に排気ガスを逃がして
快適な航海に貢献してくれました(^^♪
燃料タンク容量は550ccと記載されていたのですが、なぜか700ccくらい入りました・・
(いいのかどうかはわかりませんが、走行に支障はなかったです((^^;)
燃料満タンで出かけましたが 思う存分外洋まで走り回っても
まだ少し余力が残っていました。燃料代100円かそこらで水上を思う存分
自由自在にツーリング! 人もいないのでガンガン吹かしまくってストレスも爆散!
コスパ最強すぎです(*´ω`)
ついでに言うとメンテナンスも楽ちん! 水ぶっかけて 日陰で干して
KURE 6-66 を吹き付けるだけ。
万が一故障してもベースが草刈り機なので簡単に修理できます♪
船舶用としては非力とのレビューもあるようですが、流線型で抵抗の少ない
カヤックに搭載すれば最強の組み合わせになることがわかりました(^^)
足漕ぎカヤック購入時の記事はこちら
足漕ぎユニットで初船出の記事はこちら
《追記》
オイルにもこだわってみようかと草刈り機ヘビーユーザーの間で評価の高い
「ハスクバーナ・ゼノア 2ストロークオイル LS+」を試してみたところ
船速がさらにUP! 始動性もエンジンのレスポンスも上がってさらに快適になりました♪