定番の選び方、ポイントだけでなく ペットショップではなかなか教えてもらえないような
ディープだけど超重要な子犬選びのポイントを犬種別にご紹介!
要点だけを箇条書き風にまとめてあるので、子犬探しの際に そのままチェックリスト
代わりに使ってみても良いかもしれません(^^♪
(犬情報集めが趣味の自分があちこちから集めてきた情報をまとめてあります。
ネットや犬コミュニティーからの情報ですので確度はそれなりですが、
ペットショップなどではなかなか踏み込んで伝えてくれない情報なので
それなりに参考になるのではないでしょうか)
第2弾の今回は 犬種界きっての頭脳派コンビ "シェルティ" & "ボーダーコリー"
をピックアップして行きます!
小型~中型サイズで全犬種の中でもトップを争うような知能を誇る犬種。
ペットというよりは人っぽいと言われることもよくあり、実際に触れあってみると
何というか目で訴える力が非常に強く、確かに人に訴えかけられているような感覚に
なります(;^ω^)
これから "シェルティ" ・ "ボーダーコリー" のお迎えを考えている方へ
ちょっと踏み込んだ 子犬の見分け方・ポイントを紹介していきます!
シェルティ 子犬選びの注目ポイント
【レアカラーに注意】
あまり見かけないようなカラー、"表示にレアカラー"などの表記があるもの
はマール遺伝子という先天性疾患を引き起こす遺伝子を持っている可能性が
高いので要注意。
高く売れるということで健康上問題が起こりやすい掛け合わせでブリーディングされる
ケースが後を絶ちませんが、買う側の冷静な判断でしっかりした交配を見抜いて
飼い始める人が増えれば 自然と売る側もニーズに合わせた堅実なブリーディングに
変わっていくかと思われます(^^♪
【スタンダードの中でも王道がベスト?】
色々なカラーがあるシェルティですが、ネット上では毛色が健康に与える影響として
様々な憶測・情報が出回っています。
イマイチ情報の確度が低いものが多いようですが 自分の個人的印象では
ホモセーブルとヘテロセーブルあたりがベストではないかと思います。
いかにもシェルティらしい毛色です!
これらのカラーは悪い情報が見られませんでした。
あとは ブラック&ホワイト&タン(トライ)くらいでしょうか(;^ω^)
【不自然な差し色にも注意】
本来とは違ったような場所に入る不自然な差し色も注意した方が良いかもしれません。
"チャームポイント" などの売り文句で売り出されている場合は
冷静に判断した方が良いでしょう。
【巨大化も考慮しておく】
シェルティの中には大型犬ラフコリーの血も入っていることから
ごくまれにラフコリーのようなジャンボシェルティになることもあるそうです。
こればかりは子犬段階で確実に予測するのは困難でしょうから
確率は低いでしょうが 大型犬を飼うことになるかもしれない覚悟と
準備はしておいた方が良いかもしれません。
【シェルティ 注意したい遺伝病】
◎ CEA コリー眼異常・・・失明につながることもある遺伝性疾患、治療は不可能
◎ フォンウィルブランド病、VWD・・・血が止まりにくくなる遺伝病。手術の際、命に係わる。
◎ MDR1 イベルメクチン感受性・・・フィラリア予防で飲ませるメジャーな薬。イベルメクチンに対して強い感受性を示す病気。傾眠や運動失調などの神経毒性の副作用を発症してしまう。
◎ 股関節形成不全・・・遺伝や肥満原因。運動障害を起こす。
◎ DM 変性性脊髄症・・・麻痺が次第に進行していく遺伝病。治療は不可能
☆当ページ最下項の 【遺伝病について】 も合わせて参照してみて下さい☆
【シェルティのおすすめブリーダーさん】
① 関口章子ブリーダーさん
無理のないブリーディングをされているので 子犬が産まれる頻度は少ないですが
それだけしっかりと親犬の負担にも配慮がなされている証拠かと考えられます。
遺伝病に関しても
* CEA (コリーアイ)
* PRA(進行性網膜萎縮症)
* DM(変性性脊髄症)
* MDR1(多剤耐性遺伝子)
* vWD3(フォンウィルブランド病Ⅲ)
"上記遺伝病リスク オールクリアの親犬のみでブリーディング" という
徹底したこだわりよう(^^♪
ついでにDMS(皮膚筋炎)もリスク軽減につながるようなブリーディングを心掛けている
のだそうです。
国内のシェットランド・シープドッグ専門犬舎の中ではトップクラスだと思います。
② 小澤友実子ブリーダー さん
1986年からシェルティ専門でスタンダード(犬種としての理想)に基づいた繁殖を心がけて
おられます。 こちらのブリーダーさんもまた
CEA (コリーアイ/網膜脈絡膜形成不全)
PRA (進行性網膜委縮症)
DM (変性性脊髄症)
MDR1 (多剤耐性遺伝子)
vWD3 (フォンウィルブランド病タイプⅢ )
"上記遺伝病リスク オールクリアの親犬のみで
ブリーディング" という徹底ぶりです(^^♪
(上記のブリーダーさん方はドッグショーにも頻繁に出場されているだけあって
犬質を見極める目が鋭いです(;^ω^) ですので自分が見てみた体感としても
高確率で価格と犬質は比例している傾向にあるようです。 資金にある程度余裕が
あるなら高い方を選んでみるのもいいかもしれません。あくまでも傾向ですが・・・)
シェルティの簡単な概要が分かるおススメ解説動画 ↓
(意外な事実としてボーダーコリーが登場するまではシェルティが世界一頭のいい犬種とされていたのだとか・・
動画の5:12秒当たりで語っています) ↓
ボーダーコリー 子犬選びの注目ポイント
【系統によって違いがある】
◎ オーストラリア、ニュージランド系のロングコート
のボーダーコリーは人懐っこく飼いやすい性格であることが多い。
◎ イギリス系のスムースコート ボーダーコリーは運動能力が高く
ドッグスポーツ・競技には向いている。
【性格はよく吟味する】
非常に頭が良いので自身と合わない性格だと 色々と知能を使ったアプローチで
問題行動に走ってしまうこともある。
子犬選びの際は「キャンベルテスト」などの方法を試してじっくり検討する。
キャンベルテストの方法 ↓
【注目しているブリーダー】
ロッシュケンネルさん
遺伝病発症ゼロを目指してブリーディングされています。
みんなのブリーダーの子犬紹介を見てみても現在検査可能なCL,CEA,TNSを含む
11項目の遺伝性疾患の検査をされていて非常にブリーディングにこだわって
おられるようです。
霧島連山の豊かな大自然に囲まれた環境でプレミアムフードや地元産の
新鮮食材を食べてのびのび育っているようです。
ロッシュケンネルさんのHP ↓
鹿児島のボーダー・コリー専門ブリーダー- ROSCH KENNEL
【ボーダーコリー 注意したい遺伝病】
◎ CL セロイドリポフスチン症・・・運動障害、行動異 常、視覚障害を起こして、2~3歳までに死亡する 先天性代謝異常疾患
◎ CEA コリー眼異常・・・失明につながることもある遺伝性疾患、治療は不可能
◎ TNS 遺伝性好中球減少症・・・免疫低下を起こし死に至ることもある遺伝性疾患
◎ MDR1 イベルメクチン感受性・・・フィラリア予防で飲ませるメジャーな薬。イベルメクチンに対して強い感受性を示す病気。傾眠や運動失調などの神経毒性の副作用を発症してしまう。
◎ DM 変性性脊髄症・・・麻痺が次第に進行していく遺伝病。治療は不可能
◎ 肘関節異形性・・・遺伝や強すぎる負荷などで発症。運動障害を起こす。
◎ 股関節形成不全・・・遺伝や肥満原因。運動障害を起こす。
◎ IGS(コバラミン吸収不良症)・・・食欲不振、慢性貧血、好中球減少、体重増加不良、筋肉量低下等を起こす遺伝病。
☆当ページ最下項の 【遺伝病について】 も合わせて参照してみて下さい☆
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【ボーダーコリーに関する小話】 (英国・ドイツの働く犬たちから引用)
現存している純血種ボーダー・コリーは、すべてメグという雌犬とロイと呼ばれる雄犬の子孫。
1893年に彼らの子である名犬ヘンプが誕生したが、
この犬は「空を横切る流星のように飛んでくる、羊の世話をするために
生まれてきたような犬」と言われたそう。
つまり純血系のボーダーコリーブリーダーさんの子犬たちは皆
世界的な名犬と同系統の血を引いている!?
そう考えると感慨深いものが有ります(^^♪
ボーダーコリーの簡単な概要が分かるおススメ解説動画を拾ってみました! ↓
全犬種共通 注意ポイント
【性質の遺伝についてのアレコレ】
あくまでもネット上の噂レベルの信ぴょう性ですが、
1,骨格・健康状態などは母犬の性質を受け継ぎやすい
2,隔世遺伝(祖母・祖父)の性質を反映する場合が多い
などの情報も見られました。
【1か所だけ違った毛色は注意】
1か所だけ不自然な場所に色が入っていたり、色が抜けていたりする時は
少し注意した方がいいかもしれません病気につながる可能性があるのだとか・・・
【遺伝病について】
交配に気を使っているブリーダーさんは遺伝病検査結果を開示してくれている
ところが多いです。
遺伝病は両親が遺伝病の原因遺伝子を持たない場合 理論上は
子犬も遺伝病を持っていないそうです。
遺伝病の指標は複雑で大きく分けると
- クリア・・・遺伝病因子なし!
- キャリア・・・片親から遺伝病因子を引き継いでいる
- アフェクテッド・・・両親から遺伝病因子を引き継いでいる
の3種類があり、父犬・母犬がどの遺伝病因子をどのような形で保有しているか
によって子犬の発病確率が変わってくるようです。
ゴチャゴチャと複雑なのでとりあえず自分的には
"その犬種に発症確率の高い遺伝病を両親がクリアしていれば少し安心"
といった感じでとらえています(^^♪
大切な子犬の将来や莫大な医療費にも関わってくる問題なので遠慮しないで
"遺伝子病検査結果報告書" を見せてもらいましょう(^^♪
ここで片親の報告書しか提示しなかったり、また後日と言ったり(その間に偽造)
次第にキレ気味な対応に変わったりする場合、自分は99%くらいアウトと考えています。
「遺伝病クリアです」 と言われても犬種ごとに数種類ある遺伝病の中の1種類だけ
クリアして言っている場合も多いので 上項の3犬種で例示したような
その犬種に多発する病気はおさえているか確認した方がいいでしょう。
【健康面で安全な毛色】
◎ "犬種名" + "世界一" で 画像検索 した際、ドッグショーの
犬種スタンダード受賞で最も多く表示される毛色がその犬種の最も理想的な状態に近く、
健康的(遺伝病的な観点からも)なカラーであることが多い。
◎ レアカラーは大概が遺伝病因子を保有していたり、色素欠乏ぎみだったり、
アレルギー・虚弱体質のパターンが多い。
【発育過程から考えて極端に小さい時は注意】
よく売り文句で "他の子より小さくてカワイイ" などと表記されている場合は要注意。
子犬は小ささに比例して価格も高くなる傾向があるので、劣悪なブリーダー・ショップは
餌をしぼって小ささを維持しているケースがあります(;´Д`)
単純に発育不良で言語道断な悪行です。
【ペットショップへ足を運ばないこと】
ちょっとビジュアルを見てみるだけ でも あまりお勧めはしません。
理由としては
ペットショップで一目ぼれ → 衝動買い → 思ってたのと違う
のパターンがあまりに多すぎるからです。
ネット上の画像・動画・情報をじっくり精査して ある程度しぼったら
優良ブリーダーさんの犬舎を何件か回って 自分の状況としっかりすり合わせながら
専門家の方の話を参考に考えるといいと思います。
【お迎えはブリーダーさんから】
全てのパターンで言えるわけではないかもしれませんが、傾向として
町のペットショップよりは優良なブリーダーさんから直接お迎えした方が
良いことが多いようです。
理由としては
◎ ペットショップは数メートルの狭いスペースに閉じ込められて数か月お客さんに
見られ続けるというストレスフルな環境が多い為、マインド的にきつい環境。
◎ 優良ブリーダーさんのように専門知識をもって管理されていない場合がある。
(ほとんどのスタッフがバイトなんてことも・・)
◎ 中間コストが かかっていて子犬の状態に対して割高に販売されていることがある。
(超・優良ブリーダーさんよりも価格だけ見れば安いことも多々ですが、交配の安全性
超大切な初期育成の徹底など天と地ほどの差があるので そもそもの仕入れコストが安い
場合がほとんどです。 40年以上犬と共に生活している自分の経験からは
ペットショップで格安販売されている子犬を選ぶより 30~40万円高くなっても
超・優良ブリーダーさんが大切にしっかり考えてブリードされた子犬をお迎えした方が
結果的に生涯費用は何百万も安くなります!)
【良いブリーダーさんの見分け方】
◎ できれば田舎の広々した清潔な犬舎がいい
都会だとそもそものコスト(固定資産税や施設の建築費・スタッフの高時給など)がかかってくるので、
当然そのコストも販売価格に上乗せで付いてくる。
(予算に上限が無ければ都会の優良ブリーダーさんからお迎えする選択もあり)
◎ 親犬の情報(血統・遺伝病検査結果・その他の詳細)を丁寧に教えてくれること。
後ろめたい情報があるようなブリーダーの場合、すぐには答えないか話題をそらされる
エモーショナブルな表現でごまかす(かわいい・ちっちゃいサイズ・フワフワ・クリクリお目目等)
もしくは 必死にオブラートに包んだ表現を使うことが多いです。
◎ 見学前にメールや電話でやりとりして 子犬・犬舎の現在の動画・写真などを
送ってもらえるか聞いてみる。
(この時、出し渋ったり 声にすこしでも怒気を感じたなら要注意です! 劣悪なブリーダー
さんはなぜか 情報開示に対して毎度キレがちです(;^ω^)・・・)
◎ 速攻で商談を進めようとしてくる時も要注意。
そういう時はいったん離れて他のブリーダーさんも回って しっかり比較検証してみましょう。
◎ 犬舎の見学は快くOKしてくれること。 ウェブページでも分かりやすく
見学OKを打ち出していること。(その時だけメッチャとりつくろって演出して
くる場合もあるので、できれば予約なしで行っても見学できるのが理想)
◎ 小さく、かわいくて高値で売れるからと言って 生後間もない子犬を販売してくる
ところは絶対ダメ(違法です)。
◎ 動物取り扱い番号をしっかり取得していること。
◎ これは自分の経験則ですが、話していて圧を感じる・矢継ぎ早にセールストークを
たたみこんできて こちらに考えるスキを与えないようなトークを展開する販売者は 劣悪
ブリーダーである確率が超・高いので要注意です。
◎ 欠点(歯並び・ミスカラー等)も隠さずに教えてくれる。
コツとしては 扱っている子犬の中から極端に安い子を選んで理由を聞いてみると
いいです。
劣悪業者は見分けにくい欠点なら かなりの高確率で隠蔽します( ;∀;)
優良ブリーダーさんなら話しにくそうにしながらも 欠点の詳細と
飼育していく中での影響を包み隠さず開示してくれることが多いです(^^♪
◎ 一つの犬種を扱っている
例えば "純系ドイツダックスフンド専門" とか "トイプー専門" 等。
ブリーディング歴も長く、犬種の基本色(トイプーならホワイト・ブラウン・ブラック。
ダックスならレッド・ブラックタンのみ。レアカラーはナシ)だとなお良い。
◎ 各犬種ごとの基本色のみを育成している
犬の健康安全を配慮しているブリーダーさんの犬舎を見学すると
犬種本来のカラー(基本色)の子が極端に多い印象です。
(というかレアカラーはほとんど見当たりません)
アレルギーや病気発症率・虚弱体質の可能性が高いレアカラーは
珍しさを売りにして 何も知らない多くの人たちに高値で売り込めますが、
子犬の苦しい将来や あくまで可能性の話ですが、ゆくゆく莫大な医療費を
支払う可能性が高くなってしまいます(;´Д`)
ついでに【子犬選び~お迎えの記録はいい思い出!】
後から思い返していつも考えるのが子犬お迎え前(ブリーダーさん通い期間)
からお迎え初期の記録が少ないこと(;^ω^)
この期間は一番バタバタしていて記録どころではないのですが、犬っこが成長して
落ち着いてくるといつも もっと幼少期の記録を残しておけばよかった・・・
と考えます( ;∀;)
おススメとしては
- ブリーダーさんから送ってもらった犬舎内での写真・動画
- 生まれた時の写真(ブリーダーさんに頼んでもらう)
- 初対面時の写真・動画
- お迎え初日の様子
- その他、初めての記録(初さんぽ・初年越しなど)
は 後で見返してとてもいい思い出になります(≧▽≦)!!
さらに ついで【去勢手術について】
オス犬の足上げオシッコに困っている方も多いようですが、
ネットの記述に "生後6か月くらいで去勢手術をすると足上げの習慣が出にくい"
との情報が有りました。
信憑性は分かりませんが 我が家のピノ君はその方法で脚上げをせずに現在まで至っております♪
【余談】仔犬お迎え時のお決まりプレゼント
わが家では、お迎え時に最初のプレゼントとして愛犬にテルベルさんの首輪と
人間用チタンドッグタグの組み合わせをあげています。
長年この組み合わせをうちの子記念にあげていますが、数ある犬用品の中でも
最高クラスにお気に入りの用品です!
あまりにお気に入り過ぎて過去に詳細記事も執筆しています(;^ω^)
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