アクアリストのこだわりどころの一つでもあるフィルター。
みなさん 美しい水質を維持するために日々試行錯誤していることかと思います。
我が家では 「ミニ錦鯉」を室内水槽飼育しているのですが、錦鯉は魚類の中でも
非常に水を汚しやすいことでも有名な魚、水質管理は死活問題( ;∀;)
もちろん高性能で最強と名高い「外部フィルター」の中からオーバースペックなものを
導入すれば水はきれいになるでしょうが、DIY大好き人間の自分としては自分で
いろいろ試行錯誤を楽しみたい!!
ということで 今回はコストパフォーマンスに優れた「上部フィルター」をDIY
して水汚しまくりの錦鯉にも対応できる最強フィルターに昇華させてゆこうかと思います!
ベースフィルターは拡張性に定評のある「グランデ600」で行こうかと思います♪
浄水ポンプの静音化
まずは浄水ポンプの静音化から ノーマルの揚水ポンプだとモーターの軸が振動する
「カタカタ」音が少し気になる・・
そこで目を付けたのが小型水中ポンプ「 Rio+800」(注意、60Hz用と50Hz用が有) ↓
こちらならモーターを水没させて使用するので静かになるのでは?
と考え 導入することに (流量も10.5→11.2とわずかにUP!)
はじめ 付属の吸盤で壁にくっつけて使用したところ、モーターの振動が「ブ~ッ」と
鳴り響いていたので 思い切って宙ぶらりんにしてみたところ超静かになりました!
後ろも横も壁面に接しないように浮かしてあります。
もちろん「カタカタ」音もなく快適♪
あと、なぜかカタログ値以上に流量がUPしているような・・・(;^ω^)
濾過槽の強化
そして ここが今回最大の見せ場! 濾過槽の強化です!
「グランデ600」を選んだ最大の理由でもある拡張性の高さ!
オプション品で「ウェット&ドライろ過槽」というのがあるのですが これが
実に素晴らしい☆
通常ウェット濾過槽になっている「グランデ600」ですが、「ウェット&ドライろ過槽」
を上に重ねるだけで簡単にドライ濾過が実現!
しかもさらにどんどん積み重ねていけるので無限に高層化∞(積みすぎ注意(笑))
自分も速攻で購入! しかも3個!! これでウェット濾過1段プラスドライ濾過
3段の合計4階建て高層フィルターができる☆
こうして作り上げた 我が家の4段式濾過槽の詳細は以下の通り ↓
まずは最下層のウェット濾過槽には底面にリング濾材を大量に敷き詰めます
さらにその上から アクアリスト御用達の最強濾材こと「エーハイム サブストラットプロ」
を これでもかというほど流し込みます(≧▽≦)
勢いあまってお隣のオーバーフロー排水口までギッシリ敷き詰めちゃいました♪
ちなみにプチ小技として この最下層のウェット濾過槽は通常だと半分くらいしか
水没していないのですが排水口に切って丸めたペットボトルを詰め込むことで
最大限まで水位を上昇させてあります(´▽`)
そして その上、2階層のドライ濾過槽にも サブストさんをしこたま詰め込みます!
そして その上 第3層目のドライ濾過槽には「ゲルマさん」こと極厚ゲルマットを2枚重ね
でゴージャスに敷き詰めます(;・∀・)
そして最上段はウールマットの上に活性炭そして最上部に大きなごみをとる
粗目マットという構成!
揚水ポンプを交換してパワフルになった分 給水用のレールは穴をあけまくって
排水性を向上させてみました!
ポンプから引きあげた給水ホースは とりあえず針金で固定しました。
ちょっと穴開けすぎて 奥まで流れていないような・・(;^ω^) まいっか・・・
浄水ポンプの再強化
浄化槽を重ねまくって濾過容量をUPさせたおかげで フィルターの高さが
だいぶ高くなってしまった(;^ω^)
心なしか流水量が減ったような・・・
ノーマルのポンプよりはパワフルだが、アグレッシブな錦鯉さんの汚しっぷりに
対応しきれるか不安になってきました・・・
さすがにこの高さまで揚水すると負荷が大きかったかな?
そこで揚水ポンプを若干パワーアップしてみることにしました☆
前々から興味があり 使ってみたかった「エーハイムコンパクトオン1000」!
「RIO+800」とスペックを比べると
- 「RIO+800」 11.2 L/m
- 「エーハイムコンパクトオン1000」 14.17 L/m
とカタログ上の比較では27%ほどパワーUPするはず!
さっそく付け変えてみたところ想定以上の出力( ;∀;) へたすると錦鯉さんが
取水口にピタッと吸い付かれてしまうんじゃないだろうか・・・
ちょっと心配になってきました。
そこで付属していた給水ストレーナーを付けて安全性を確保することに
しかし ここでアクシデント発生! ポンプカバーを外す際、ポンプの心臓部
インペラーを支えるラバー製の軸受けがはじけ飛んでしまいました(;´Д`)!!
説明書をよく読むと「パワーコントローラーを最小に合わせてから」としっかり
明記されているのに あろうことか最大でもぎ取ってしまったことが原因・・
凡ミスで実装前に盛大に破壊してしまった・・・
(赤矢印部のラバー固定用のツメが盛大にはじけ飛びました ↓ )
ここで諦めるのももったいないので 試しにストレーナーを手で支えて電源入れたら
意外とスムーズに回ってる・・
そこで 対候性ロックタイでガッチガチに完全固定して試運転!
問題なく回ってる(;^ω^) パワーも強いし かなり静粛性高い・・・
錦鯉さんも静かなポンプを気に入ってくれたようで 周りをくるくる(´▽`)
見た目がちょっとアレな感じになってしまいましたが 結果オーライってことで♪
給水をシャワーパイプ化
めでたく高出力ポンプに換装できたわけですが、ここでまたひとつ問題が。
高出力過ぎて給水時の水音が盛大(;^ω^) あと水しぶきも盛大☆
そこで他のアクアリストさんも導入しているシャワーパイプを自作してみることに
しました! まずは手ごろなサイズの水道塩ビパイプを買ってきてフィルターに
まんべんなく給水できるサイズにカット!
シャワリング穴も強化ポンプに合わせて大きめサイズで沢山開けていきます!
忘れがちなカーブの部分や最奥、最手前 の部分もちゃんと開けました!
(注意、カーブ、最手前など水圧が強くかかりやすい部分はやや小さめの穴に
しておいた方がいいです そこだけ吹き出します・・)
そして微妙な長さ太さの調整などはグラインダーで削って調整☆
こういう微調整時にグラインダーってホント便利!
固定は 塩ビ用接着剤を塗った後、対候性ロックタイでしっかり固定。
ロックタイを通した穴は後程シリコンコーキングで埋めていきます。
無事がっちり固定完了!
そして給水ホースを差し込んで(このホースはのちにちょっと大きめの
水道ホースに換装しました)
塩ビ接着剤で接着した後、仕上げのシリコンコーキング処理!
不要な隙間や補強したい部分にシリコンコーキングを盛っていきます。
3日ほど硬化させていよいよフィルターへ設置!
イイ感じに仕上がりました☆
しっかりバランスよく給水してくれています!
先端部分・コーナー部分もまんべんなく給水。
ちなみに穴の向きや角度も分散させて 濾過槽に均等に流れわたるように
考慮してあります(^^♪
そしてなんといっても給水音が超絶静か! 無音!!
しかも水はねが皆無なのでフィルターにフタをかぶせる必要がありません。
これなら夏場は気化熱クーラーとしても活用できそうです(´▽`)
しっかり均一にシャワリングしたことで ドライ濾過槽のろ材をバランスよく
水が滴っている様子が確認できます ↓
排水口の最適化
そして最後に取り掛かるのが排水口!
というのも 流量が飛躍的にUPしたことによって排水時の「ボコボコ」音が
我慢ならない音量になっていました(;´Д`)
そこで まずは多くのアクアリストの方が導入していたストロー作戦を試してみた
のですが、いまいち効果が出ない・・
パワフルな流量に押されているのかと思い極太のタピオカストローで再度挑戦!
流れをよくするために下部の方にスリットを開けてみました♪
もともと付いていた消音パイプを外し、水を流しつつストローの数を調整して
最適本数を探っていきます♪
結局、我が家のフィルターの場合は タピオカストロー1本が最適解でした。
ポコポコ音が見事に解消! ちなみに思わぬ副産物も(´▽`)
タピオカストローで攪拌された空気の粒がストロー下部のスリットで細切れに
なって 超微細なエアレーションになってます!
白く光っている細かい粒はエアーです ↓
まとめ
錦鯉さんの散らかしっぷりに対応すべくカスタマイズしてきましたが、
完成後 半日ほど回して気づいたこと・・・・
極度にオーバースペックすぎ(;^ω^)
清らかなること名水100選のごとし・・ 錦鯉さんもきもちよさそう♪
途中未使用の水中ポンプを破壊するアクシデントはありましたが 大満足の
完成度に仕上がりました!
カスタムしていく中で多少気になる点が見えてきたのでそこは今後の楽しみとして
ちょくちょく改善していきたいと思います。
(追記事項)
フィルター改造の最中 アクシデントがありました。
3匹いた錦鯉(シルバー・ゴールド・銀鱗昭和)のうちシルバーが
フタの隙間から飛び出したようで 愛犬ピノ君の餌食になってしまったようです(;´Д`)
気づいた時には床に鱗だけがのこっていました・・(泣)
水槽へ引っ越す以前 庭の池で3匹仲良く泳いでいたころのシルバーさん ↓
速攻で専用ガラス蓋を注文しました。
(追記、2) グリーンウォーター対策として「ヒメタニシ」を導入してみました!
(追記、2)
ふと 気づいたのですが、この上部ドライ式フィルターでエアーを大量に
取り込むというアイディア 水中ポンプが故障して止まってしまったら
酸欠で全員☆になりかねない・・
そこで 追加カスタムで Wポンプ方式にしてみました!
小型の補助ポンプ(必要最小限 省電力のもの)を追加で1機搭載してみました。
壁掛けフィルターについている省エネタイプの水中モーターです。
揚水圧が弱いので フィルター最上部までは揚水しきれず、2段目へ
これで どちらかが止まっても即・酸欠は防げるはず。
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